【世田谷区】“水と緑の風景軸”の国分寺崖線の景勝地に新しく建てられるのは?「上野毛アパート」の解体工事が始まりました。
世田谷区は、平成19年12月11日より景観法に基づく景観行政団体となり、風景づくりの基準沿った建設計画が行われています。
上野毛3丁目は《景観づくり重点区域で“水と緑の風景軸”の国分寺崖線のその周辺》に該当します。その該当建物、上野毛3丁目にある「上野毛アパート」の解体工事が2021年9月末より始まりました。
この上野毛アパートがあるのは、五島美術館からほど近く保存樹木や緑が多い、昔からの景勝地です。上野毛駅も近く、二子玉川エリアへの降り口に当たり、便利なロケーションの住宅地でもあります。
工事のお知らせによると、「(仮称)上野毛診療施設計画」と書かれています。解体後は、周囲の環境に配慮した「診療施設」が建てられるようです。
国分寺崖線は、多摩川が10万年以上の時間をかけて、武蔵野台地が削り取られてできた段丘のことを言います。その周辺には樹林や湧水などが多く残り、生き物にとっても重要な生息エリアになっています。
区では、国分寺崖線発見マップに「おもいはせの路」などの散策ルートを掲載しています。ご興味のある人は秋の散策の参考にぜひご覧ください。
上野毛アパートはかなり老朽化していましたが、敷地内には百日紅が植えられ、夏には赤やピンクの花が咲き乱れ、通る人の目を楽しませてくれていました。
周囲には現在も病院がいくつかありますが、新しく医療施設ができるのは周辺にお住まいの方々には朗報です。近隣の方々は、解体工事、建設工事が無事に終わるよう、しばらく見守っていきましょう。
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