【世田谷区】会期はあと一週間11月13日(日)まで。世田谷美術館にて「宮城壮太郎展~使えるもの、美しいもの~」開催中。
2022年9月17日(土)~11月13日(日) 世田谷美術館にて開催中の「宮城壮太郎展~使えるもの、美しいもの~」に行ってきました。
日本を代表するインダストリアルデザイナー柳宗理の名前は知っていても、宮城壮太郎という名前は知りませんでした。
2011年に60歳という若さで亡くなってしまいましたが、目にしたことがあるモノ、使ったことがあるモノ、今現在も使っているモノ等、身の回りに宮城壮太郎デザインが溢れていました。
アスクルオリジナルのボックスティッシュやコピー用紙の包み紙。プラスのファイルやホッチキス。20年近く愛用しているハンディ・フードプロセッサーのバーミックスなどなど。
“あらゆるものを誰かがデザインしています”
(世田谷美術館プレスリリースより)
通常の生活の中では見えない物や場所にもデザインは存在します。山洋電気のデザイン顧問としてデザインした産業用ロボットのモーターや、コンピューターの冷却用ファンでもグッドデザイン賞を受賞。(それ以外にも1993年以降毎年のように受賞しています☆)
1988年の独立後は世田谷区民となり、日用品、文房具、家庭用電気製品からホテルのサイン計画まで幅広く活躍しました。
また、1980年代末に二子玉川の再開発計画に外部ブレーンとして加わっていたため、プレゼンテーションでのスケッチが展示されていました。今でも街づくりのアイディアが二子玉川の街に生きていると思うととても嬉しい♪
中でも一番印象に残ったのは、晩年まで講師を務めていた、法政大学大学院デザイン工学研究科の授業「製品デザイン原論」の履修生に送ったメッセージ。
「情報社会とデザインについてのメモ」という副題がついたその内容は、情報過多、大量生産・大量消費の世の中においてどう考えどうデザインしどう行動するかを教えてくれています。
「真のモノの価値 真に人間の幸せのために 情報に踊らされずに(踊らされない為に知識と知恵が必要)情報を活用し…(後略)」
デザイナーでなくとも響くコトバです。
“声高にではなく、しかし確固たる信念をもって「デザインに何ができるか」を問い続けた、宮城壮太郎の仕事をご紹介いたします。”
(世田谷美術館プレスリリースより)
世田谷美術館はこちら↓