【世田谷区】キャリアの絶頂のなかで突然亡くなった伝説のデザイナー倉俣史朗の内面に迫る展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」11月18日(土)から世田谷美術館にて開催。
芸術の秋、砧公園内の世田谷美術館まで遊びに来ませんか?
バブル経済の絶頂期の1991年、56歳という若さで病のため突然亡くなった伝説のデザイナー倉俣史朗。
磯崎新や三宅一生といった世界的デザイナーと仕事をするも、その業績を目の当たりにする機会は多くありませんでした。
没後30年を超えた今回の展覧会では、いままであまり公開されてこなかった資料も含め、倉俣史朗氏の業績を回顧。
発表当時、センセーショナルな話題となった飲食店や服飾店の店舗デザインを手がけ、また独創的な家具を発表しました。
しかし早すぎる死のために、デザイン界は宙吊りのまま置いておかれた状態。また、日本よりもヨーロッパでの評価が高いということもあり、倉俣氏の業績を検証する展覧会は数多くありません。
没後30年を超えて、今新たに倉俣氏自身と作品を検証し、その詩情あふれるデザインを読み直します。
倉俣史朗氏(1934-1991)は、1957年株式会社三愛に入社し、ウィンドウディスプレイやグラフィック、什器から値段札までデザインと設計に携わります。
アクリル、ガラス、建材用のアルミなど、従来の家具やインテリアデザインの世界では用いられなかった工業素材に独自の詩情を乗せた仕事は、特に1970年代以降、世界的な注目を集めました。
展示構成は、プロローグとして独立前の三愛所属時代の仕事を紹介。その後、年代を4パートに区切り倉俣氏の仕事をテーマごとに見ることが出来ます。
「倉俣史朗の私空間」として愛蔵の書籍とレコードも展示されています。
またこの展覧会は、作家の内面やその思考の背景による「倉俣史朗自身」を一つの軸としていますが、なにを考えてデザインをしていたのでしょう。
《硝子の椅子》1976
言葉を多数紹介することで、伝説というヴェールを剥がし少しでも本人に迫ろうという試み。
また、デザインという形にはならずに断片的に書き留められたままのスケッチや、なんと夢日記の展示があり、その創作の源泉と秘密に迫ることが出来ます。
ミス・ブランチも夢日記に登場!?
《ミス・ブランチ》1988
夢日記、夢で見たものを現実のカタチにする作業を想像すると、すごく不思議な気持ちになります☆
《「バールッキーノ」のカウンター天板》
《ヨセフ・ホフマンへのオマージュ Vol.2》
展覧会 概要
倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙
The Work of Shiro KURAMATA: A Microcosmos of Memory
会期:2023年11月18日(土)〜2024年1月28日(日)
会場:世田谷美術館
時間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日:毎週月曜日および年末年始(2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水))
*ただし、2024年1月8日(月・祝)は開館。1月9日(火)は休館
観覧料:
一般1,200(1,000)円、65歳以上1,000(800)円、大高生800(600)円、中小生500(300)円
※( )内は20名以上の団体料金。事前に電話でお問い合わせください。
※障害者の方は500円。ただし、小中高大学生の障害者は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)。
※未就学児は無料(予約不要)。
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください。
備考:入館に際しては感染症予防のため、手指消毒にご協力ください。館内では充分な距離を保てない場合があるのでマスクの着用を推奨してます。
チケット情報:
・オンラインチケットを11月1日(水)12:00より販売(オンライン・クレジット決済、またはd払い)。
・オンラインでのご購入が難しい方、アーツカード等の各種割引をご利用の方は、美術館窓口で「当日券」をご購入ください。会場内混雑の際にはお待ちいただくことがあります。
>>>>オンラインチケット販売サイトはコチラから
講演会「今、倉俣史朗を振り返る」
クラマタデザイン事務所に1977年から1981年まで所属し、独立後も倉俣氏に間近で接していた近藤康夫氏に、その人物像と作品についてのお話を聞く事が出来ます。
講師:近藤康夫(インテリアデザイナー)
日時:2023年12月3日(日) 15:00~16:30
会場:講堂
定員:先着140名
参加費:無料
※当日14:00より講堂前にて整理券を配布。手話通訳付き
100円ワークショップ「浮遊花」
倉俣氏の代表作《ミス・ブランチ》をイメージし、華やかな造花が浮かぶミニボトルを作ります。
日時:会期中の毎週土曜日 13:00~15:00
会場:地下創作室
定員:一度に30名まで
対象:どなたでも(小さいお子様は保護者の方が付き添ってください)
参加費:ひとつ100円
参加方法:予約不要、随時受付
企画・運営:世田谷美術館鑑賞リーダー(美術館ボランティア)
1934年に東京で生まれる。駒込の理化学研究所内で育った幼年期の思い出と、第二次世界大戦中の疎開先での光景が、その後の倉俣のデザインに通底し続けた。1965年の独立後は、次々と話題となる店舗デザインを発表し、同時代の美術家とも親しく交流した。1980年以降はイタリアのデザイン運動「メンフィス」に参加。その中心となったデザイナーのエットレ・ソットサスは、「ほかのデザイナーが電報を打っている時に、シローだけが俳句を詠んでいた」と語った。40代半ばからは世田谷区に暮らす。
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