【世田谷区】世田谷区役所「本庁舎等整備基本設計」を発表、2027年(令和9年)竣工予定
先月2020年3月、世田谷区は本庁舎や世田谷区民会館等を新築し、敷地内を整備する実施設計を発表しました。両建物は築50年以上が経ち、かなり風雪に耐えてきた感が一目見ただけで伝わる建物になっていました。過去数年の検討の経緯や、どのような庁舎になるのか、一度目をお通しください。
⚪︎世田谷区本庁舎等整備基本設計
敷地内には、世田谷区役所通り側の本庁舎と区民会館、その奥、区役所西通り側にある第2・第3庁舎、分庁舎などがあり、かなり広い面積(2万1989.67平方メートル)です。完成時には、中央の広場を囲んで、今まで同様、東側に本庁舎と区民会館、西側に西棟の構成です。西側は区役所西通りからのアプローチ導線を新たに確保して、世田谷駅、梅ヶ丘駅からアクセスしやすくなるそうです。
東側と西側の間を走る中央の道路は、自転車と歩行者専用道路になり、広場と一体感のある使い方ができるようです。新たに憩いの場になるといいですね。
また気になる防災機能としては、耐震構造をはじめとして、近年のゲリラ豪雨などの災害を想定した構造や、災害時の発電や燃料の備蓄などがあります。同様に、環境への配慮としては、状態の良い既存樹木はなるべく保存・移植するなど、本庁舎全体の緑化率は約35%とし、CO2削減に向け、省エネルギー化を図るなどが計画されています。(「CASBEE /建築環境総合評価システム」の最高ランクのSランクを取得予定)
世田谷区は23区で一番の面積と人口のため、5つの総合支所(世田谷・北沢・玉川・砧・烏山)があり、住民票などの主な手続きは最寄りの支所で用が足ります。ということは、一度も本庁舎に行ったことがない世田谷区住民も多いのかもしれません。それでも私たちの大切な税金が使われますから、時にきびしく、そして楽しみにしながらウォッチしていきましょう。これから7年と長丁場ですので、都度情報をアップデートしていきたいと思います。