【世田谷区】保坂区長はPCR検査体制について「誰でも、どこでも、何度でも・世田谷モデル」を独自検討すると〈BS-TBS報道1930〉にて述べられました。区の感染者数は878人(7月28日現在)
昨夜2020年7月28日、世田谷区長の保坂展人氏は、 BS-TBS 報道1930に中継出演し、PCR検査数をもっと増やすべく、独自に『世田谷モデル』を検討すると話されました。7月27日、以前よりアドバイスを頂いている児玉龍彦氏(東大先端科学技術研究センター名誉教授)から提案を受け、方法、財源など、チームを組んで明日から検討を始めたいということです。
これから先、新しい生活様式で感染防止に努めながら、仕事や生活を行うにあたって、「誰でも、どこでも、何度でも」PCR検査を受けられる体制を作るべきということです。具体的には、まずは、人と接する特定の職業(病院、介護施設、学校、美容院、スポーツジムなど)の従事者に対して、症状の有無に関わらず、一定期間ごとに検査を行い、罹患者については速やかに隔離・治療を行うことで、安心して仕事ができる、サービスを受けられるようにするというものです。
これは、アメリカのニューヨーク州で一時期、死者数が多く出ていた最悪の状況から好転した要因が『検査・追跡・隔離の徹底』であるという事例も参考にしています。 現在は、至る所に検査場があり、居住者であれば、誰でも無料で、回数制限なく検査を受けることができます。検査は一日あたり7万件が可能で、8月末までにさらに増える予定です。また特定の職種(美容師など)においては2週間に一度PCR検査を受けることが義務化されています。
「報道1930」の放送が終わりました。世田谷区での「PCR検査」を1桁増やして、社会的に必要な医療、保育、介護等の人たちに定期的な検査をしていく「社会的な検査」についても準備をしていき、大幅に検査実施体制を拡充したいとの話をした。世界で封じ込めに成功した国や都市の事例を参考にしていく
— 保坂展人 (@hosakanobuto) July 28, 2020
本日、19時30分より中継で出演します。https://t.co/6CjK7RCXIt
— 保坂展人 (@hosakanobuto) July 28, 2020
東京都の感染者数は、7月に入ってから毎日3桁が続き、累計1万人を超え11,611人(7月28日現在)となっています。
世田谷区の感染者数は、878人(7月28日現在)です。前回お伝えした2020年7月15日現在から約2週間で、200人以上増加し、現在の感染者数(入院+宿泊療養中+自宅療養中の合計)が180人となりました。7月の1ヶ月でざっくり400人程度が増加することになりそうです。この増加傾向が続くと保健所や医療現場などの状態が懸念されます。
PCR検査数については、昨日7月27日は303件でした。4月に体制強化されて以降、基本的には当日に検査が受けられ、検査数も多く対応できるようになっています。番組内で保坂区長は、今後の目標値として、区内で一日に3,000件程度の検査ができるようになればいいのではないか、とも述べられました。
〈7/1 → 7/15 → 7/28〉
●陽性者数(累計): 504人 →652人 →878人
ー入院数: 24人 → 68人 →100人
ー宿泊療養中: 4人 → 24人 →42人
ー自宅療養中: 1人 → 29人 →38人
ー退院等: 457人 → 513人 →680人(療養期間経過を含む)
ー死亡: 18人
区では、3月以降毎日陽性者数(累計)を更新しています。詳細については、区のHPをご確認ください。毎日、これほど詳細に公表しているのは、東京都でも世田谷区しかないと番組内で言われていました。
番組内で話されたことが、いつ、どのような内容で実現するのか、進捗があり次第、お知らせしたいと思います。区民としては、もし感染した場合に、1日も早く治療を始められる、安心できる体制が1日も早く実現できるよう、期待しながらウォッチしていきましょう。
※注)ドライブスルー方式によるPCR検査は6月25日で終了しています。