【世田谷区】戦国武将の直筆の書状や人物像を知る!五島美術館では、ひと足早く秋の優品展「桃山の華」を開催中。
ドラマやゲームでも人気のある戦国武将と言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下取りのスターをはじめとして、武田信玄、上杉謙信、毛利元就などの地方の武将、そして、重臣の明智光秀、黒田官兵衛、松永久秀など、やはり桃山時代に活躍した武将が花形です。みなさん推しキャラや好きな人物がひとりくらいいるのではないでしょうか。
五島美術館では、その桃山時代を中心とした秋の優品展「桃山の華」を2021年8月28日〜10月17日まで開催中です。五島美術館と大東急記念文庫の収蔵品から、琳派絵画、書、工芸、古典籍など、桃山・江戸時代の約50点が展示されています。
さて、どのような作品が見られるのでしょう。
展示1コーナーで、まず目を奪われるのは、重要文化財の愛染明王坐像です。まるでこの展示会を見張るガードマンのようです。そして展示室に入ると最初に目に飛び込んでくるのが、屏風と絵巻です。日本は古来から二次元のグラフィック表現が巧みであったと感心しきりです。
- 源氏物語絵巻屏風
- 十二ヶ月風俗絵巻(前後期で巻き替え予定)
- 本展示会の出品目録
加藤清正像
ゲームなどのイラストではイケメン揃いの戦国武将ですが、実際どのような顔、外見だったのか知りたいと思ったことはありませんか?
今回は、加藤清正像と加藤清正母像が並んで展示されています。母親が豊臣秀吉の生母と従姉妹だったことが縁で秀吉に仕えた加藤清正(1562年生まれ)は、勇猛果敢なイメージが強い人物ですが、理知的で涼やかな面持ちの42歳頃のお姿です。
戦国武将の直筆の書状
昨年2020年の大河ドラマ「麒麟が来る」の主役、明智光秀をはじめとして、織田信長、豊臣秀吉、古田織部、千利休などの直筆の書状が展示されています。現代人からすると読めない部分も多い、同じ国の人間とは思えないほど難解な文字ではありますが、それぞれ全く違う筆跡から人柄や個性を想像して見るのも一興ではないでしょうか。
桃山時代の陶芸品
有名な黒織部沓形茶碗をはじめとして、収蔵品から厳選された美濃焼、信楽焼、古備前などが丁寧に見やすく展示されています。茶道が根付いた桃山時代の華やかさを今に伝えているようです。
五島美術館は2021年8月2日〜27日の間、館内整備のため休館していました。収蔵品の多い同館、美術品や古文書などの保管や整理を行うのは、専門的な知識と労力もかかることと想像します。
五島美術館に来たら、ぜひ素敵なお庭をひと回りすることをオススメします。もうしばらくは虫刺され対策を忘れずにお出かけください。
涼しくなるにはもうしばらくかかりそうですが、夏の暑さはピークを過ぎたようです。静かな館内で、桃山時代に浸ってみませんか?
【世田谷区】五島美術館では「春の優品展 古筆を知る」が4月3日から開催されます!会期中に「国宝 源氏物語絵巻」の特別公開も!
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